実施報告:先住民文化遺産とツーリズム ―文化的景観と先住民遺産をめぐる諸問題―   

2014年12月20日(土)~2014年12月21日(日)     (終了しました)


2014年12月20日 to 2014年12月21日

 本シンポジウムは、「先住民文化遺産とツーリズム」というテーマで2012年から実施している国際シンポジウムの1つです。今年の副題は、「文化的景観と先住民遺産をめぐる諸問題」でした。
 シンポジウムでは、持続可能な資源管理の側面から近年注目を集めている先住民社会における景観利用について、スウェーデン、アメリカ北西海岸、平取、旭川、白老の事例を参照しながら広く議論しました。また、先住民文化遺産の特質と、その保護・管理方法のあり方、そして地域資源として活かす可能性について、観光や地域おこしの側面からも検討を行いました。
 講演者として、国内外において先住民族の文化的景観もしくは先住民族の考古学に携わる大学の研究者、博物館業務従事者、埋蔵文化財行政従事者の方々にご登壇いただきました。
 スウェーデンのウプサラ大学の2名の研究者は、サーミと考古学あるいは考古学遺跡から読み取れる先住民の景観利用について講演されました。また、ワシントン大学バーク博物館およびアバディーン大学からの報告者には、アメリカ北西海岸で出土したネイティブ・アメリカンに関する考古学遺物などを活かした博物館活動についてご報告いただきました。
 北海道の事例として、旭川市と平取町の埋蔵文化財行政従事者にご登壇いただき、地域内にあるアイヌ文化に関わる資源をどのように再発見し、継承していくかについてご発表いただきました。白老町のアイヌ民族博物館の学芸員の方からは、白老の景観にまつわる口承伝承をご紹介いただくとともに、自然と深く関わりを持ちながら発展してきたアイヌ文化の継承に関する博物館の取り組みをご報告いただきました。
 最後には、講演者全員によるパネルディスカッションが行われ、アイヌや先住民の文化遺産を特徴づける景観や自然利用を、まさに現代および未来の課題として考えることの重要性が確認されました。

プライス教授による講演の様子

文化的景観をめぐる総合討論の様子

  • 主催者:
    アイヌ・先住民研究センター
  • 共催者:
  • 会場:
    学術交流会館 小講堂
  • 実施責任者:
    アイヌ・先住民センター 教授 加藤 博文
  • 参加費:
    無料
  • 言語:日本語・英語 (逐次通訳)
  • 対象:専門家・大学生・院生・一般市民
  • 問い合わせ:http://www.cais.hokudai.ac.jp/

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