ナビゲーションへ

ホーム > 総括

総括

サステナビリティ・ウィーク2016を振り返って

サステナビリティ・ウィーク2016実行委員長 国際担当理事・副学長 上田 一郎

サステナビリティ・ウィーク2016実行委員長 国際担当理事・副学長 上田 一郎

サステナビリティ・ウィーク事業は今年10周年を迎え、34企画が集まりました。今年は、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が掲げた「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、大学が、研究者が、学生が、市民社会が、どのように貢献できるのかについて、提案そして議論を行う年となりました。特徴的な企画の一つが、10月29日・30日に開催された10周年記念 国際シンポジウムでした。「SDGsに貢献する高等教育のあり方」という共通テーマの下で、図書館、北極域研究センター、本学ヘルシンキオフィス、教育学研究院、応用倫理研究教育センター、国際連携機構が分科会を提供し、多角的な議論を可能にしてくれました。強調されたのは、学生が社会変革に参画しつつ学んでいけるような学修環境の重要性でした。

図らずも本学の学生が企画した2つのコンテストは、まさしく学生が社会変革に寄与しようとする意欲的な取り組みでした。一つは、全日本学生英語弁論大会「ポテト杯」、もう一つは学生による国際社会問題ビジネスコンペティション「HULT PRIZE」です。どちらも持続可能な社会を実現するための解決法を学生が自ら考え出し、英語でプレゼンテーションし、社会人を含む審査員を納得させ、将来の希望の大きさを競う企画でした。これらの企画は、授業や研究そして生活の中で得た知識や技術を総動員して、学生がカリキュラムの外でさらに学び成長する機会を提供するものです。こういった学生の自主的な学びの機会を支えるのも、サステナビリティ・ウィークが果たすべき重要な役割だとあらためて思いました。

10年間を振り返りますと、「持続可能な社会の実現に向けた教育研究の推進週間」と位置づけられる当該事業に賛同し集った企画は合計339あり、参加者は17万7,000人を超えました。人間社会、自然環境、経済の最適なバランスを求めて、啓発・啓蒙、成果報告、議論、提案などを行った本学の教職員や学生のグループが339あったということです。主催者や企画タイトルを見ると、この人類の課題に対し多角的なアプローチが必要であることを痛感すると共に、北海道大学がこれらを提供し得る豊かな人的資源と教育研究成果を保有している事実に誇りを思います。

10年間の歴史と経験そして恵まれた人的資源を活かして、近未来戦略150のビジョンでもある「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」向かって、サステナビリティ・ウィークを続けて行きますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。